このたびは出町輸入食品のWEBサイトにお越しいただき、ありがとうございます。おかげさまで当店は創業60年を迎えることができました。これもひとえにお客様のご愛顧の賜物とお礼申し上げます。
創業以来、私たちが大切にしているのは“お客様に喜んでいただける味をお届けする”こと。そのために常にお客様に対して、そして味に対して謙虚な姿勢で取り組むよう努めています。
当店は質の高いコーヒーをご提供するために、豆選び・焙煎・ブレンド・挽き方など、すべての工程に独自の技術とこだわりを持っています。
取り扱うコーヒー豆の仕入れは、すべて商社とのパートナーシップによって行っています。それは、それぞれの産地に強いところと協力することで、同じ銘柄でもその中からより上質なものを仕入れることができるからです。現在当店では、主にコロンビアの最北部で採れるコロンビアスプレモとブラジル産のブラジル♯2という豆を使用しています。
また、コーヒー豆は気候などによって味が変わるため、多くのサンプルをテイスティングし、当店の基準を満たしたものだけを厳選。さらに仕入れた豆は鮮度が落ちないように倉庫の温度を一定に保ち、焙煎する前にも常温で豆を馴染ませるなど徹底した品質管理を行っています。
コーヒーの味を決める焙煎は、長年積み重ねてきた試行錯誤によって生まれた独自のノウハウを駆使しています。そのひとつが風力を段階的に調節して、豆に加える熱をコントロールする技術です。この焙煎を行うために、焙煎機も当店専用に改良したものを使用しています。
そして、コーヒーの美味しさをより引き立てるのがブレンド。ブレンドはその店ならではの味が出る集大成といえるでしょう。当店では、同じ産地の豆でも数種類に煎り分け、計10種類以上のテイストを最良の比率にブランドしています。また、その割合は豆の状態に合わせて焙煎するごとに調整しています。
このような手間と時間をかけるのは、すべてのお客様に喜んでいただける味をお届けするため。その一環として、コーヒーの本当の美味しさを知っていただくために店舗での試飲サービスを行っています。ただコーヒーを味わっていただくだけでなく、お客様の声を聞くことでさらなる品質向上につなげています。
おそらく一部の愛好家の方以外は、特にこだわりなくコーヒーを召し上がっていることでしょう。しかし、その中で私たちは他のコーヒーとは違う味をお届けしたい。そうすることで毎日のちょっとした時間が豊かになるかもしれません。
これからも決してつくり手の思いを押しつけるのではなく、多くの方に親しまれるコーヒーづくりをしていきたいと考えています。どうぞ今後とも出町輸入食品をよろしくお願いします。